Anthropic、「AI for Science」プログラムを研究機関や財団に拡大
Anthropicは、2025年5月に開始した「AI for Science」プログラムを拡大し、20の科学財団・研究機関・研究グループにClaudeの利用クレジットを提供すると発表した。
ひとことで言うと
Anthropicは「AI for Science」プログラムについて何を発表したのか。
Anthropicは、世界各地の20の財団、研究機関、プロジェクトと提携し、「AI for Science」プログラムを拡大すると発表した。同プログラムは2025年5月に開始され、科学者に無償でClaudeの利用クレジットを提供するもの。Anthropicによると、提携先にはサイモンズ財団、全米科学財団(NSF)、ウェルカム・サンガー研究所、FlyWireやgnomADといったプロジェクトが含まれる。
要点
- Anthropicは、研究者に無償でClaudeの利用クレジットを提供する「AI for Science」プログラムを拡大し、世界各地の20の科学財団・研究機関・研究グループを対象に加えると発表した。
- Anthropicによると、このプログラムは2025年5月に始まり、生物学、医学、物理学、化学、気候科学、数学分野の数百のプロジェクトを支援してきたという。
- Anthropicによると、サイモンズ財団、シュミット・サイエンシズ、米国国立科学財団を含む6つの科学研究助成団体・学会が、研究者にClaudeの利用クレジットを配布するという。
- Anthropicは、プリンストン大学のFlyWireやブロード研究所のgnomADを含む6つの特定の研究プロジェクトにも直接資金援助を行っているとしている。
- Anthropicは、HHMIジャネリア研究キャンパスと提携し、AIエージェントが実験装置を操作できるようにする規格「Model Hardware Standard」を開発したと発表しており、現在リサーチプレビューの段階にあるという。
科学研究へのClaude利用拡大
Anthropicは2026年10月28日、「AI for Science」プログラムを拡大し、研究者に無償でClaudeの利用クレジットを提供する提携先として、20の科学財団・研究機関・プロジェクトを新たに発表した。同社によると、このプログラムはAIが科学の進展を加速させるという考えのもと2025年5月に始まり、以来、生物学、医学、物理学、化学、気候科学、数学にわたる数百のプロジェクトを支援してきたという。
Anthropicはまた、ここ数カ月で科学者向けに割引価格のTeamプランも導入したとしている。同社によれば、研究者たちはClaudeを使って仮説の立案、実験の設計、複雑なデータの解析、研究成果の発信を行っているという。
科学研究助成団体・学会
Anthropicによると、今後6つの助成団体がClaudeの利用クレジットを支援対象の研究者に配布する。
- アルフレッド・P・スローン財団
- サイモンズ財団
- シュミット・サイエンシズ
- ルネサンス・フィランソロピーが運営するOpen Source for Science Fund
- 米国国立科学財団(NSF)
- 米国化学会(ACS)傘下のCAS
研究機関
Anthropicによると、以下の研究機関はClaudeの利用クレジットを内部の科学研究支援に活用するという。
- NASAのハッブル、ジェイムズ・ウェッブ、ローマン宇宙望遠鏡の科学運用を担うスペーステレスコープ科学研究所
- ゲノム研究センターのウェルカム・サンガー研究所
- ロンドンの生物医学研究機関フランシス・クリック研究所
- インペリアル・カレッジ・ロンドンの生命科学学部
- 欧州分子生物学研究所(EMBL)
- サンフランシスコの生物医学研究機関グラッドストーン研究所
研究プロジェクト・イニシアチブ
Anthropicによると、Claudeの利用クレジットを直接提供する形で、6つの特定の研究プロジェクトにも資金援助を行っているという。
- プリンストン大学のFlyWire:成虫のショウジョウバエの脳の完全な神経回路マップを作成した神経科学プロジェクト
- コロンビア大学のLEAP:機械学習と物理学を組み合わせて気候モデルの精度向上を図る全米科学財団のセンター
- ジョンズ・ホプキンス大学のAstroPath:天体画像の校正手法をがん組織の解析に応用するプロジェクト
- ブロード研究所のgnomAD:80万人以上のDNAデータを基にしたゲノムデータベース
- Tau Ceti:Lean証明言語で形式化された数学の体系をコミュニティで構築するプロジェクト
- オーストラリアのガーバン医学研究所とマードック小児研究所による共同イニシアチブ、Centre for Population Genomics
既存の連携
Anthropicによると、同社は以前からHHMIジャネリア研究キャンパスと提携し、AIエージェントが実験装置を操作できるようにする共通規格「Model Hardware Standard」を開発してきたという。同社によれば、この規格は現在リサーチプレビューの段階にある。Anthropicはまた、脳、細胞、免疫系に関する大規模なオープンデータセットを解析するAIエージェント群を構築しているアレン研究所も支援しているとしている。
同社によると、新たな連携の多くはまだ初期段階にあり、一部のプロジェクトからはオープンデータセットやオープンソースソフトウェア、共有ライブラリといった公共財が生まれることが期待されるという。
出典:Anthropic「AI for Science expands to foundations and institutions」、2026年10月28日公開。
よくある質問
- Anthropicの「AI for Science」プログラムはいつ始まったのか。
- Anthropicによると、同プログラムは2025年5月に始まり、重要な科学プロジェクトに取り組む研究者に無償でClaudeの利用クレジットを提供しているという。
- どの団体が研究者にClaudeの利用クレジットを配布しているのか。
- Anthropicによると、アルフレッド・P・スローン財団、サイモンズ財団、シュミット・サイエンシズ、Open Source for Science Fund、米国国立科学財団、CASの6つの科学研究助成団体・学会がクレジットを配布するという。
- どの研究機関が参加しているのか。
- Anthropicによると、Claudeの利用クレジットを内部で活用する機関パートナーには、スペーステレスコープ科学研究所、ウェルカム・サンガー研究所、フランシス・クリック研究所、インペリアル・カレッジ・ロンドン生命科学学部、EMBL、グラッドストーン研究所が含まれるという。
- Model Hardware Standardとは何か。
- Anthropicによると、同社はHHMIジャネリア研究キャンパスと共同で、AIエージェントが実験装置を安全に操作できるようにする共通規格「Model Hardware Standard」を開発し、現在リサーチプレビューの段階にあるという。